出光タンカーの歴史と原油タンカーの分類

出光タンカーは、出光興産の外航輸送部門を担当しています。
1962年に当時世界最大の13万tタンカー「日章丸」を就航させ1966年には世界で初めて20万tを超えた超大型タンカー「出光丸」を就航させ、マンモスタンカー(VLCC)時代の幕開けを演じました。
その後も日本の石油会社では初のダブルハルタンカーSUPER ZEARTHを就航させ現在30万tクラスのVLCC(マラッカマックス)、日章丸(二重反転プロペラ搭載)・IDEMITSUMARU(電子制御エンジン搭載)を筆頭に長年培ってきた運航・管理技術を活かし、安全かつ効率的な輸送と地球環境の保護に取り組んでいます。

タンカーとは、大型のタンクを持つ貨物船のことをいいます。
当社管理の原油タンカーは、全て以下の「VLCC」に該当します。

原油輸送を主とする大型タンカーは、大きさによって分類されます。
(トン数の単位は載貨重量トン数(後述) )

(1)ULCC (Ultra Large Crude Carrier)

32万t以上のタンカー

※参考サイズ(56万t)
全長 458m 全幅 69m
深さ 30m(甲板上から船底)

(2)VLCC (Very Large Crude Carrier)

20万t~32万t迄のタンカー

※参考サイズ(30万t)
全長 330m 全幅 60m
深さ 29m(甲板上から船底)

(3)SUEZMAX

12万t~20万tのタンカー
スエズ運河を航行できる船型(喫水15.8mまでの船舶)

※参考サイズ(15万t)
全長 275m 全幅 48m
深さ 24m(甲板上から船底)

(4)AFRAMAX

8万t~12万tのタンカー
商慣習的(運賃の基準となる)な呼称

※参考サイズ(10万t)
全長 245m 全幅 42m
深さ 20m(甲板上から船底)

(5)PANAMAX

6万t~8万tのタンカー
パナマ運河を航行できる最大船型(最大幅32.31m)

※参考サイズ(7万t)
全長 228m 全幅 32m
深さ 20m(甲板上から船底)

タンカーの用途別分類

タンカーは用途別(積載物別)に分類することもできます。
当社で管理しているタンカーは「原油タンカー」と「LPG船」です。

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