「シェル美術賞2018」 受賞・入選作品54点を選出 グランプリは、近藤太郎氏『Self Portrait I』に決定

~表彰式、オープニングレセプション、展覧会開催のご案内~

 昭和シェル石油株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 CEO:亀岡剛)は、「シェル美術賞2018」の受賞・入選作品を決定しました。受賞作品は、グランプリ:近藤太郎氏『Self Portrait I』、昨年より設定した学生特別賞2点:嵯峨美術短期大学 深川未貴氏『untitled』、名古屋造形大学 山ノ内陽介氏『独り』を含む計8点です。

グランプリ受賞作品 近藤太郎『Self Portrait I』

グランプリ受賞作品 近藤太郎『Self Portrait I』

学生特別賞受賞作品 深川未貴『untitled』

学生特別賞受賞作品 深川未貴『untitled』

学生特別賞受賞作品 山ノ内陽介『独り』

学生特別賞受賞作品 山ノ内陽介『独り』

 次世代を担う若手作家を対象とした「シェル美術賞」は、1956年の創設から62年目(47回目)を迎えました。本年は593名の作家から839点の作品応募があり、島敦彦氏(金沢21世紀美術館館長)、新藤淳氏(国立西洋美術館研究員)、中井康之氏(国立国際美術館副館長)、藪前知子氏(東京都現代美術館学芸員)、大坂秩加氏(アーティスト、シェル美術賞2010 島敦彦審査員賞受賞作家)の5名により、厳正な審査を行いました。

 なお、受賞作品8点に入選作品46点を加えた計54点を、12月に国立新美術館で開催する「シェル美術賞展2018」にて展示し、会期中に表彰式を行います。

◆ 展覧会「シェル美術賞展2018」概要

 本年の受賞・入選作品を展示する「シェル美術賞展2018」を12月12日(水)から国立新美術館で開催します。会期中に、審査員と今回の受賞作家によるアーティストトークも実施します。
 また、今後の活躍が期待される過去の受賞・入選作家を応援する企画『シェル美術賞 アーティスト・セレクション(略称:SAS)2018』も開催し、前年度の審査員により選出された若手作家4名の新作・近作を、「シェル美術賞展2018」の展覧会場内に展示します。SAS出展作家のプロフィール、展示予定作品、推薦者コメントについてはシェル美術賞公式webサイトをご覧ください。

展覧会名
「シェル美術賞展2018」
会期
12月12日(水)~12月24日(月・祝) ※18日(火)休館
時間
10時00分~18時00分(入場締切17時30分)
  • ※14日(金)、21日(金)は20時00分(入場締切19時30分)まで夜間開館
  • ※最終日24日(月)は、16時00分(入場締切15時30分)まで開館
  • ※以下の時間は、関連イベント開催のため、展覧会場内が混雑する可能性があります。ご了承のほど、よろしくお願いいたします。
14日(金) 13時00分~15時10分 講評会
● 受賞・入選者を対象としたイベントですが、一般のお客様も入場いただけます。
15日(土) 14時00分~15時00分 アーティストトーク
● 一般のお客様を対象としたイベントです。
21日(金) 18時00分~18時40分 みらいを奏でる音楽会 by シェル美術賞展
● 一般のお客様を対象としたイベントです。詳しくは、以下の「関連イベント」をご確認ください。
会場
国立新美術館 1階展示室1B(東京都港区六本木7-22-2)
TEL:03-6812-9921 ※会期中のみ
入場料
一般400円
  • ※学生、70歳以上の方、障がい者手帳等持参の方および付添者1名まで無料
  • ※シェル美術賞公式webサイトにて、100円割引券をダウンロードできます。
展覧内容
■ 「シェル美術賞2018」受賞・入選作品 計54点
■ SAS作品展示
  • ・菅 亮平 (シェル美術賞2012 島敦彦審査員賞)
  • ・ジャンボスズキ (シェル美術賞2012 入選)
  • ・所 彰宏 (シェル美術賞2016 能勢陽子審査員賞)
  • ・ユアサエボシ (シェル美術賞2013 入選)
関連イベント
  • ※内容等は変更となる場合があります。
■ 受賞作家8名によるアーティストトーク
12月15日(土) 14時00分~15時00分
聞き手:藪前知子審査員
■ みらいを奏でる音楽会 by シェル美術賞展
12月21日(金) 18時00分~18時40分

出演:こぱんだウインズ(木管六重奏)
上野 耕平(サクソフォン)、大久保 祐奈(フルート)、藤本 茉奈美(オーボエ)、
皆神 陽太(ファゴット)、森 卓也(クラリネット)、山田 一輝(ホルン)

協力:出光興産株式会社
  • ※出光興産とのブライターエナジーアライアンスにおける協働活動としてのイベントです。
【注意事項】
  • ● 展覧会場への入場は、入場料のお支払い(400円)が必要です。
  • ● コンサート当日(12月21日)の展覧会開場時間(10:00)より、展覧会場(1階展示室1B)受付窓口にて、座席券を配布します。
  • ● 座席券は、コンサート鑑賞エリア前列の座席の指定券です。
  • ● 座席券が無くても、立ち見でのご鑑賞は可能です。
  • ● 演奏中でも、展覧会場に入場いただき、作品をご鑑賞いただけますが、作品の一部が鑑賞しづらくなることをご了承ください。
  • ● コンサート前、及び演奏中は、混乱を避けるため、入場を整理させていただく場合がございます。
  • ● 本コンサートに関するお問い合わせは、シェル美術賞事務局(TEL:03-5225-0502、12:00-17:00)までお問合せください。

本件に関するお問い合わせ先

【報道関係の方】
昭和シェル石油株式会社 広報部 河口 TEL:03-5531-5793
【一般の方】
シェル美術賞事務局 TEL:03-5225-0502
(土・日・祝日を除く平日12:00~17:00)

「シェル美術賞2018」受賞作家8名の作品情報・プロフィール・コメント

  • ※画像データ、作家への取材などは、『お問い合わせ先』までお願いします。
  • ※その他、入選作家・作品情報に関しては、シェル美術賞公式webサイトをご覧ください。
グランプリ
グランプリ 近藤 太郎
作家名
近藤 太郎 (Taro Kondo)
作品名
Self Portrait I
制作年
2018
サイズ
162×130 cm
技法
油彩・接着剤・キャンバス
プロフィール
1995年生まれ 東京都在住
2018年
武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻卒業
武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コース1年在籍
2016年
グループ展「朝鮮大×武蔵美×芸大合同展 となりあえば」(朝鮮大学校美術棟展示室)
2017年
個展「空想物質」(弘重ギャラリー)
アートフェスティバル「木曽ペインティングス Vol.1 2017」(宮ノ越本陣)
グループ展「私とジョニーは無関係だ」(武蔵野美術大学 FAL)
2018年
平成29年度武蔵野美術大学卒業・修了制作展 研究室賞
グループ展「日露の若者による美術展覧会 克服」(サンクトペテルブルク中央展覧会場マネージュ)
アートフェア「ART FAIR TOKYO 2018 Future Artists Tokyo -スイッチルーム-」(東京国際フォーラム)
アートフェスティバル「木曽ペインティングス Vol.2 2018」(木曽路美術館)
■受賞のことば
シェル美術賞グランプリを受賞できとても嬉しく思っています。あまりまだ実感はないのですが受賞した作品を思い返すとなんだか不思議な気持ちになり、いい絵だったなぁとちょっと思います。また今回の作品がこれから多くの方の目に触れる事にスリルと幸せを感じています。これから見る方に新しい発見や驚きがあればいいなと思っています。この賞を頂いたことが僕の自信になり、将来への希望を広げてくれた事に感謝したいです。
■シェル美術賞応募動機
今までは作品を作る事ばかり考えていたのでこれからは作品で社会とどういう風に関わっていこうかなと考えていた時にちょうどこの賞がある事を知り、これはまたとないチャンスだと思いすぐに応募しました。
■創作テーマについて
現実の世界と絵画のイメージがどの様な関係を持つのかという事に興味を持って作品を作っています。イメージは頭の中でふわふわ漂っています。それを現実の物質に置き換えていくのですが、どの段階でイメージは想像ではなくなっていくのでしょうか?また「自分を見る」という事もテーマの一つです。鏡や写真で自身を見るというのは必ずしもそれではなく、自己認識というのはもっと複雑なものだと思います。他人を見て自分を重ね合わせたりするものです。
■受賞作品について
描かれているのは景色と人ですがそれ以上に様々な情報が見えると思います。一つ一つの意味ではなく一つの現象として絵画で起きている。当たり前ですが私たちがいる世界も現象としてあり、それは予測も全てを把握する事もできません。しかし私たちはつい意味を追ってしまいますが追っても捉えきれない物に振り回され混乱に陥ります。脳が小刻みに振動する様な、そんな状態が意外に心地いい作品だと思います。
■今後の目標
これからも今までの研究テーマを軸に制作を続けていきたいと思っています。最近は絵画だけでなくインスタレーションにも考えが広がってきています。今回の受賞をキッカケにまた新しい発見をしそれらの今の制作に広げていければと思います。また日本だけではなく世界に飛び出てもっと自分の制作の可能性を大きく広げていきたいです。
島敦彦審査員賞
島敦彦審査員賞 田中 良太
作家名
田中 良太 (Ryota Tanaka)
作品名
斥力
制作年
2018
サイズ
130.3×162 cm
技法
アクリル・キャンバス
プロフィール
1983年生まれ 東京都在住
2008年
多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
2010年
ワンダーシード2010 入選
2011年
個展「怪物の音色」(ZAP Zuishoji Art Projects)
2012年
個展「今日のなまえ」(ゲルオルタナ)
2013年
グループ展「チャンネルライト」(ゲルオルタナ)
グループ展「わたしたちのそういう時間」(実家 Jikka)
2014年
アートフェア「3331 ART FAIR 2014 -Various Collectors' Prizes-」(アーツ千代田3331)
2015年
グループ展「魚の骨」(アーツ千代田3331 アキバタマビ21)
グループ展「切断vol.2」(ゲルオルタナ)
2016年
グループ展「地上よりはるか下から見上げた灯りが月じゃなくても美しい」(KOMAGOME1-14cas)
2017年
グループ展「切断vol.3」(アーツ千代田3331 3331ギャラリー)
■受賞のことば
美術は生きるよろこびのように思います。それを生成することは何より前向きです。けれど、そればかりに執着しだすと、埋没してしまうこともあります。やがてそれは他者の理解を得られないのではという不安となります。しかし、不安を避けるような画家にはなりたくありません。今回の受賞は私にとって誇りであり、対峙すべき不安に打ち勝つ希望として捉えております。
■シェル美術賞応募動機
作品を生み出すという日々の営みを再思考している時期でした。私が描いた絵は評価に対してどのような判断をされるのか、どのような批評性を持つのか確認したく応募いたしました。
■創作テーマについて
時々、他者のような自分が私を観測していて、絵を介してそこにある図像が固定的に解釈されないことを楽しむように次の一手を待っているのではないかという気になります。ここにいる私はそれを確認する必要があり、意味や理由で補完できないような意識、状態、状況を描くことを行なっています。ここにいる私もまた、私の観測者であるのだと思います。
■受賞作品について
はじめに、「引力から斥力へ」という運動性があると仮定し、それを場と状態に例えて思考しました。 そして観測するようなつもりで描きました。建物は、例えばショッピングモールです。目的を持つ者はその場所と引き合い、目的を終えると互いが引き離れるような作用を見せます。あるいは時間という制限によって引き離れるのです。そこには機能を半ば失ったかのような「場」が閑散と残ります。観測者は結果として残る「状態」を視野の中で確認します。私はやがて観測者から傍観者となるのです。
■今後の目標
絵を描き続けて発表し続けていけるような活動が理想です。毎日を暮らすことができないと理想を追うことはできないので、健康であることが目標です。
新藤淳審査員賞
新藤淳審査員賞 中田 さつき
作家名
中田 さつき (Satsuki Nakata)
作品名
雲の爪先
制作年
2018
サイズ
111×145 cm
技法
アクリル・色鉛筆・木製パネル
プロフィール
1991年生まれ 東京都在住
2018年
武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コース修了
2017年
グループ展「行進中」(XU GALLERY)
グループ展「"化物 Conversion"?懿萱 &中田SATSUKI 双个展」(亦安画廊)
2018年
第14回世界絵画大賞展 入選
■受賞のことば
この度は、審査員賞をいただけたことに驚くとともに、大変嬉しく思います。今回の受賞を励みに、日々制作に努めていきたいです。
■シェル美術賞応募動機
学生生活が終わり、今後も制作を続けていく為には何をすべきかを考えていました。その中のひとつが公募展への出品です。今まで、作品を多くの方々の目に触れる機会を進んで作ろうとしていなかったのですが、経験なしに成長もない思い、応募をした次第です。
■創作テーマについて
本当の美術、純粋な美術に近づけることをテーマにしています。私にとっての本当で純粋な美術は、アウトサイダーアートだと思っています。美術は教養や知識ばかりじゃ面白くないのです。アウトサイダーアートと呼ばれる作品の制作そのものが神聖な行為のように感じられ、清らかで尊いです。これが美術の素なのだと考えます。私は美術におけるアウトサイダーな立場にはなれませんが、頭の中だけではどうにもならないこと(自身の経験、人の欲や愛すること、痛みなど)を作品として、美術として表に出しています。また、ドローイングは自身を純粋に表現できているものだと考えているので、ドローイングの感覚や表現をいかにタブローとして成り立たせるかも自身のテーマです。
■受賞作品について
人を愛することの切なさや、無様で虚しい様を描きました。
■今後の目標
息を吸ったり吐いたり、色々なことをちゃんとできるように、これからも描いていきたいと思います。また、まだ個展の経験がないので、個展をします。
中井康之審査員賞
中井康之審査員賞 髙橋 大二郎
作家名
髙橋 大二郎 (Daijiro Takahashi)
作品名
グレートジャーニー
制作年
2018
サイズ
145×145 cm
技法
アクリル・墨汁・鉛筆・紙
プロフィール
1982年生まれ 宮城県在住
2005年
東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コース卒業
2005年
グループ展「掘削のためのエスキース、或いは井戸、若しくは釣り人」(せんだいメディアテーク)
2008年
第12回リキテックスビエンナーレ 奨励賞
2009年
シェル美術賞2009 中井康之審査員奨励賞
個展(ギャラリー La Mer)
2010年
トーキョーワンダーウォール公募2010 入選
グループ展(GALLERY ART POINT)
2011年
第85回国展(国立新美術館)招待出展
2012年
リキテックスアートプライズ2012 入選
■受賞のことば
今回の受賞、とても嬉しいです。描いた絵を評価してもらえるというのは、私にとっては自分の存在を肯定してもらえたような気がしますし、それが生きる活力になります。そして今まで以上に創作意欲も湧いてきました。
■シェル美術賞応募動機
一年ほど前まで全然絵が描けなかったのですが、再び描けるようになり、昔よりも良くなってきたように感じました。今の自分の描く絵が人からどのように評価されるのか気になってきたときにシェル美術賞を思い出しました。
■創作テーマについて
あまり難しいことは考えていません。生きているとどうしても絵を描かなければいけない時というのがあって、描いていて気持ちがいいことが大切です。画面との対話をしていると、ごく稀に絵が生きているように感じる瞬間があります。私の手を離れてからもその感覚を画面に残せるとしたら、それはきっと良い絵になるのだろうと思っています。そしてそれを目指しています。
■受賞作品について
生活の中で目にとまった物事をまずは描いて、画面の中でそれを展開させていくというのが近頃の制作の流れです。その際主に、形から入るか、情景から入るか、という二択になりますが、今回は形から入りました。最初は割れ目だけがあり、外堀を埋めるように身体ができました。すると意識もだんだん俯瞰へと移っていき、少し壮大なテーマのようなものが浮かび上がってきたように感じました。
■今後の目標
もっと良い絵が描けるようになりたいです。良い絵をたくさん描いて多くの人に評価してもらいたいとも思っています。そしてそれが売れたら尚良いです。あとは、自分の創作テーマなどをもっと上手に文章化できるよう努力します。そこが最も難しい所でもあります。
藪前知子審査員賞
藪前知子審査員賞 やました あつこ
作家名
やました あつこ (Atsuko Yamashita)
作品名
月が綺麗ですね
制作年
2018
サイズ
162×130 cm
技法
油彩・キャンバス
プロフィール
1993年生まれ 東京都在住
2018年
東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
2014年
第7回ビジュアルアート大賞 栁沼信行賞
2015年
TURNER AWARD 2015 入選
2016年
TURNER AWARD 2016 優秀賞
2017年
群馬青年ビエンナーレ2017 奨励賞
第4回CAF賞 入選
個展「I cried, because I love you」(新宿眼科画廊)
2018年
ワンダーシード2018 入選
チャリティーオークション「3.11チャリティーオークション@3331 ART FAIR 2018」
個展「In the flower garden」(MAKII MASARU FINE ARTS)
■受賞のことば
アトリエで一人描いていた作品がたくさんの人に見てもらえる機会がもらえた事、賞をもらえた事、とても嬉しいです。この嬉しい出来事が私の背中を押してくれると思います。
■シェル美術賞応募動機
大学在学中、シェル美術賞は敷居が高いイメージあり、なかなか応募に踏み切れなかったのですが、今年大学を卒業した事もあり、せっかくだからこのタイミングで応募してみよう!と思い、初めて応募しました。
■創作テーマについて
寝る前に、母が運転する車の助手席に座っている時に、ベランダでぼーっとしている時に、私は空想をしていました。その日感じたこと、今思っていること、私が女だということ。たくさんのインプットをアウトプットとして空想という形で昇華していた幼少期。たくさんのキャラクターが出てきたり、一人だけだったり、短い話、長い話、ストーリーはたくさん頭の中で作られました。それは今も続いています。恋に落ちて、惹かれあい、愛し合う、青い天使と赤い髪をした少女。星、植物、空、草原、王冠の黄色い少女、装飾。彼らを見ながら、どれを描こうか考えて、油絵の具と鉛筆を使って物語をキャンバスの中に切り取っていきます。
■受賞作品について
この作品を描いた時、作品になる前の真っ白なキャンバスをアトリエでずっと眺めていていました。なんとなく、白い画面に触れる事に気が引けて、何を描こうかも悩んで、ただただ時間が経っていたように思います。しかし頭の中の構想と宙に浮いていた手が繋がった瞬間に、自然と手を動かしていました。繋がったものを忘れないように無我夢中で描いていた時、私と言う存在はアトリエにいなかった感覚でした。30分後、作品は完成。その後1時間は力尽きて動けませんでした。そんな思い出がある作品です。
■今後の目標
自分に、絵に、素直に制作していく事。ドイツへ留学したいと思っていて、留学は作品制作の中の一つの目標だと思います。
大坂秩加審査員賞
大坂秩加審査員賞 鈴木 隆史
作家名
鈴木 隆史 (Takafumi Suzuki)
作品名
音速のラブレター
制作年
2018
サイズ
162×130 cm
技法
木彫・アクリル・木製パネル
プロフィール
1980年生まれ 栃木県在住
2015年
東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科修士課程芸術文化専攻修了
2012年
個展「こてんがはじめて」(山形まなび館)
2013年
個展「6がつは、ジューン」(art room Enoma)
kitokito環境芸術祭2013 準大賞
2014年
グループ展「紅花colors」(AYu:M)
第1回CAF賞 入選
2015年
アートフェスティバル「中之条ビエンナーレ2015」グループ展示
2017年
アートフェスティバル「長井文化回廊2017 まちめぐり美術館」
2018年
第13回大黒屋現代アート公募展 入選
■受賞のことば
シェル美術賞という数々の一流の芸術家を輩出されてきた大きな公募展において受賞をいただけましたことに感謝と喜びの気持ちでいっぱいです。今まで陰ながら支えてくれた両親、友人、恩師や働かせていただいている職場など、出会ってきたすべてに感謝の気持ちがこみ上げてきます。また、それだけに一喜一憂せず、これから賞をいただいた者として、作家としての自覚を新たにさらに精進してまいります。
■シェル美術賞応募動機
シェル美術賞という大きな公募展において、自身の作品が、今、どれほどの強度を持っているのか、一度、作品を突き放し、眼を持った方たちの完全な客観性の中にさらけ出す良い機会と考え、応募させていただきました。
■創作テーマについて
私の作品は、常にどれだけちいさな声を拾うことができるか、その声をイメージの断片によってすくいあげようとする試みです。ちいさな声とは、自身を含めたひとりひとりの日常の中で抑圧された心です。私は、作品を通してどうにも意味のつけようのない永遠性を伴う心の在りかを示したいと思っています。そのための手段として、自身の心をニュートラルにする黒を板に広げ、痕跡を漏れ出す生命の光として表現します。
■受賞作品について
人間が感じる時間は、それぞれの心の在りかに等しく、たくさんの時間軸が点在しているように思います。在るものも無いものも、在ったものも、無くなってしまったものも実は、その心は永遠に存在し続けている。どこからともなく、私の頭の真ん中の少しずれたところでそれは現れることがあります。拾いあげようとしたとたんに崩れていく様は、形を少しでも崩せば空中分解してしまうような繊細なものでした。
■今後の目標
今後の目標としましては、個展を中心に行い、人との関係性を築いていく中で自身の作品と社会とのつながりを探ってまいります。作品に関しましては、コンセプトをもっと具体的に、自分の中だけで作品が終わってしまわないように、さらに適切な表現形態を少しずつ求めてまいりたいと思っております。そのために、定期的に一流の作品に触れ、その質を目標とするよう心がけてまいります。
学生特別賞
学生特別賞 深川 未貴
作家名
深川 未貴 (Miki Fukagawa)
作品名
untitled
制作年
2018
サイズ
162×162 cm
技法
油彩・キャンバス
プロフィール
1996年生まれ 京都府在住
2018年
嵯峨美術短期大学専攻科洋画コース2年在籍
2017年
個展「描くための実験室 vol.1」(trace)
個展「内側の輪郭」(ギャラリー恵風)
グループ展「Tourbillon15 Part2」(O Gallery eyes)
グループ展「sol nu 1つの黎明 第一章この風の生まれたところ」
(嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学付属ギャラリー アートスペース嵯峨)
2018年
個展(O Gallery eyes)
清流の国ぎふ芸術祭 第1回ぎふ美術展 入選
■受賞のことば
2点応募したのですが、なぜこちらの方に賞を戴けたのか、受賞の電話を頂いてからずっと考えています。考えれば考えるほど、まだまだやるべきことが山積みだと思い知らされ、門を叩いたつもりが、跳ね返されてしまったような気分でいます。次こそは中に入れてもらえるように頑張ります!
■シェル美術賞応募動機
純粋に、過去の図録をみていて好みの作品が多かったことと、不純ですが、進学するための両親への社会的説得材料として、かの有名な昭和シェル石油株式会社が主催するシェル美術賞をとるしか思いつかなかったからです。
■創作テーマについて
私は絵を描くとき、キャンバス上に絵の具を垂らしたり、印刷物を転写してみたり、文字やストロークを入れたりして、描くためのきっかけをつくっています。そこから見えてきた形や線、色彩を拾い、それらが組み合わさって見えてくるイメージを、具現化していくことを試みています。また、このような方法論を用いるにあたって、絵の見え方としてどう処理するのが適切なのか、実験的に制作しています。
■受賞作品について
この絵は、以前描いて成功しそうでしなかったものを、どこがいけなかったのか、時間をおいた今描き直そうと思い、手を付けました。でも、時間が経ったその絵はもう他人みたいで、触れば触るほど、免許がないのに整形させてもらっている気分でした。とはいえ、その画面での、今の自分の答えであることに変わりはありません。時間が経ってまた他人になるのを待ちたいです。
■今後の目標
自分が完全に納得できる絵を、ずっと描こうとしているけど描けたことがないので、そんな絵を描きたいです。あと、絵のことが全然分らないので、それも分かるようになるといいです。それらを実現するために、ずっと絵を続けていく覚悟と体力をつけることが、今の目標です。
学生特別賞
学生特別賞 山ノ内 陽介
作家名
山ノ内 陽介 (Yosuke Yamanouchi)
作品名
独り
制作年
2018
サイズ
130×162 cm
技法
油彩・キャンバス
プロフィール
1996年生まれ 愛知県在住
2018年
名古屋造形大学造形学部造形学科洋画コース4年在籍
2017年
第2回アートオリンピア2017 学生部門 入賞
第12回CBC翔け!二十歳の記憶展 愛知県教育委員会賞
2018年
第36回上野の森美術館大賞展 入選
第14回世界絵画大賞展 入選
2018年
第41回三菱商事アート・ゲート・プログラム 入選
■受賞のことば
審査員の方々に一定の評価していただけたことをうれしく思います。昨年に続き2回目の出展で、内心今年も選外だと思っていたので受賞の知らせが来たときはかなり驚きました。制作活動は、これから先もずっと続いていくはずなので、守りに入らず挑戦し続け変化を楽しんでいきたいです。
■シェル美術賞応募動機
昨年は、当時の自信作を出展したつもりでしたが選外で、今年は出展しようか迷っていましたが、せっかくなので挑戦してみました。また、歴史ある有名な公募展ということもあり、いつかは入選したいと思っていました。
■創作テーマについて
現在は、その時々の思いつきで絵を描くことがほとんどです。下描きなどの計画はあまり立てず、キャンバス上で模索していき、面白いと思った形を描き進めていきます。私の場合、考えるよりもまず手を動かしてみることで、想定外の魅力も見つかるのではないかと思って制作しています。そして実際に絵にしてみないと発見できない事もあります。手間かもしれませんが、多くがこれからの制作活動に役立つ練習だと思っています。
■受賞作品について
その時々の感情が絵に影響を及ぼすため、私的な絵が多いです。そのためこの作品に狙いなどはなく、見る人によって感じ方も様々だと思います。心の内にある様々な感情を発散するための手段として絵を用いることがあります。この作品は、そのうちの一つです。その時々の思いつきで絵を描くため一つの絵に時間をかけて描くことは少ないです。
■今後の目標
しっかり自分の絵と向き合って少しは計画性を持ちたいです。考えているよりも行動に移しがちですが、計画を立てて行くこととのバランスも大切だと思いました。また、好きで絵を描いているだけでは成長しないと思うので、様々な作家から影響を受けて、知識を増やすべきだと思いました。

以上

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