「シェル美術賞2018」を実施 -本年より若手作家を継続的に支援する新プログラムをスタート-

画像 シェル美術賞2018バナー

昭和シェル石油株式会社(東京都港区台場2-3-2 代表取締役 社長執行役員 CEO:亀岡 剛)は、次世代を担う若手作家のための「シェル美術賞2018」を実施します。

創設62年目を迎える「シェル美術賞2018」は、5名の審査員による多彩な視点からの審査、学生支援企画を継続します。

また、本賞は受賞の機会を提供するのみでなく、若手作家の継続的な支援をさらに充実させるため、本年より過去の受賞・入選作家を対象とした「シェル美術賞 レジデンス支援プログラム」を実施します。
本プログラムは、海外滞在や他国の作家との交流を通じて、新しい刺激と気付きを得ることで、作家としてよりステップアップしていただくことを目的としています。受賞・入選作家に海外滞在の機会を提供し、フランス・パリのレジデンス施設「シテ・アンテルナショナル・デ・ザール」での2ヵ月間の制作活動を支援します。

◆シェル美術賞2018

実施概要

【応募資格】日本在住の40歳以下の方
※2018年3月31日時点、誕生日が1977年4月1日以降の方
※応募時、年齢、在学を確認できる証明書等のコピーを要添付
【募集作品】・平面作品でワイヤーによる壁面展示が可能なもの
・2016年以降に制作された新作で、他の公募展等で入選していない作品
・サイズ=162.0cm×162.0cm(S100号)以内
・厚さ、重量=15cm、30kg以内
【出品料】出品は1人3点まで(専門学校・大学・大学院生は括弧内の割引料金になります)
1点 = 7,000円(6,000円)
2点 = 11,000円(9,000円)
3点 = 14,000円(11,000円)
※高校生は無料となります。ただし出品は1人1点に限ります。
【申込期間】7月1日(日)~ 8月31日(金)必着
【作品搬入】9月22日(土)~ 9月23日(日)
【展覧会】12月12日(水)~ 12月24日(月・祝)※18日(火)休館
国立新美術館 展示室1B
【WEBサイト】http://www.showa-shell.co.jp/enjoy/art/index.html
【学生支援企画】①学生特別賞の設定、②出品料の割引、③展覧会入場料無料
【備考】追加情報は5月に発表します。

審査員紹介

今回の審査員は、以下の5名です。(敬称略)
・島 敦彦(金沢21世紀美術館館長)
・新藤 淳 (国立西洋美術館研究員)
・中井 康之 (国立国際美術館副館長)
・藪前 知子(東京都現代美術館学芸員)
・大坂 秩加(アーティスト、シェル美術賞2010 島敦彦審査委員賞、シェル美術賞 アーティスト・セレクション(SAS)2012選出作家)

審査員プロフィール(敬称略)

島 敦彦 (Atsuhiko Shima)

島敦彦

1956年富山県生まれ。1980年早稲田大学理工学部金属工学科卒業。同年4月より富山県立美術館建設準備室に入り、81-91年まで富山県立近代美術館に、92年1月から2015年3月まで国立国際美術館(大阪)に勤務、同年4月から2017年3月まで愛知県美術館館長、2017年4月より現職。これまで、榎倉康二、内藤礼、安齊重男、小林孝亘、OJUN、畠山直哉、オノデラユキらの個展を手がけたほか、2010年には「絵画の庭-ゼロ年代日本の地平から」、2013-14年には「あなたの肖像―工藤哲巳回顧展」を担当した。現代美術の動向を絶えず注視しつつ、近年は、舞台やダンス・パフォーマンスにもできるだけ足を運ぶようにしている。

Commen

シェル美術賞も、歴史を重ねる中で成長と中断を経験してきました。作り手の皆さんは、これからご自身の制作の軌跡を描いていくわけですが、思うように進まないこともあります。しかし、シェル美術賞への挑戦は、最初の一歩になるはずです。公募展は何よりもまず応募して下さる皆さんの意欲的な取り組みがあって初めて成立する展覧会です。何も恐れることはありません。蛮勇をふるって応募してください。待ってます。

新藤 淳 (Atsushi Shinfuji)

新藤淳

1982年生まれ。美術史、美術批評。国立西洋美術館研究員。2007年東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻修士課程修了(西洋美術史)。同年より現職。共著に『版画の写像学』(ありな書房)、『キュレーションの現在』(フィルムアート社)、『ラムからマトン』(アートダイバー)、『ウィーン 総合芸術に宿る夢』(竹林舎)、『ドイツ・ルネサンスの挑戦』(東京美術)など。展覧会企画(共同キュレーションを含む)に「かたちは、うつる」(2009年)、「フェルディナント・ホドラー展」(2014-15年)、「No Museum, No Life?-これからの美術館事典」(2015年)、「クラーナハ展-500年後の誘惑」(2016-17年)など。

Commen

だれかに推薦されたわけでも、強いられたわけでもない、なににもおもねらない自発的な意志によって応募されてくる作品たち。けれども昨年、はじめて審査の場に立たせていただいたあとに拭えないまま残ったのは、さまざまな不自由さの印象でもありました。それとなく承認され、それとない拘束力をもって流通している表現のモードやスタイル、テイストやマナー等々の、やんわりとした呪縛。あるいは、それらへのなかば積極的な、葛藤なき囚われ。たとえ不恰好でみっともなく、無鉄砲で危うくとも、そうした微温的な不自由に甘んじない作品との遭遇を、なにより心待ちにしたく思います。いや、そんなものなど、遠く突き抜けてしまっているものとの出逢いを。こういう時代だからこそ。

中井 康之 (Yasuyuki Nakai) ※新任

中井康之

1959年東京都生まれ。1990年京都市立芸術大学大学院修士課程修了。同年西宮市大谷記念美術館に学芸員として勤務。1999年より国立国際美術館主任研究員、2018年より現職。主な企画展に「美術館の遠足(藤本由紀夫)」展(1997)、「パンリアル創世紀展」(1998)、「もの派-再考」(2005)、「アヴァンギャルド・チャイナ―〈中国当代美術〉二十年」(2008)、「世界制作の方法」(2011) 、「フィオナ・タン-まなざしの詩学」(2014-15)等(共同企画含む)。他、2005年第11回インド・トリエンナーレ展日本側コミッショナー、2013年「楽園創造(パラダイス)-芸術と日常の新地平-」(αMギャラリー)企画担当。主な論考に「日本に於いて絵画を制作すること」(第11回インド・トリエンナーレ展)“Qualia in Ephemera(儚さの美学)”, City_net Asia 2005カタログ、「もの派―再考」『もの派―再考』展カタログ2005年、「1970年代における個と集団の論理」『日本の20世紀芸術』平凡社2014年等。現在、ウェブマガジンartscapeで「学芸員レポート」を寄稿。

Commen

1990年以降の日本に現れた美術動向を「ネオテニー」というキーワードを用いて評価する動きがあった。その生物学用語は幼児期の特徴を残しながら長い期間をかけて性成熟することを意味し、その過程がヒトを作りだしたと言われている。同用語を援用し、日本に新しい美術が生まれたことが主張された。しかしながら、ヒトは、その幼児期に、鏡に映し出された自らの姿を見ることによって自我意識を芽生えさせる、いわゆる「鏡像段階」を迎えて精神的な発達を遂げる一個の個体でもある。新しいステージを迎えたこのシェル美術賞にて、私はそのような自覚的な精神が生み出した一個の表象と出会えるであろうことを予期している。

藪前 知子 (Tomoko Yabumae)

藪前知子

1974年東京都生まれ。東京都現代美術館学芸員。これまで企画担当した主な展覧会は、「大竹伸朗 全景 1955-2006」(2006)、「MOTコレクション 特集展示 岡﨑乾二郎」(2009)、「山口小夜子 未来を着る人」(2015)、「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」(2015)、「MOTサテライト 2017春 往来往来」(2017)(以上、東京都現代美術館)など。札幌国際芸術祭2017の企画チームに参加。キュレーションの他に、雑誌等に日本の近現代美術についての寄稿多数。

Commen

昨年に引き続いて審査をさせていただきます。昨年の審査で、絵画というフォーマットの許容量の大きさに改めて感じ入りました。描く者は無数の選択肢の前に立たされた上でこれを提出されるわけですが、そこで選ばれた価値観は何によるのか。しかもこのゲームは、ルールを自ら作ることも壊すことすらも奨励されるのです。審査の過程で、私自身の主体は揺さぶられ、変化せざるを得ないのだ、と認識したときに、むしろそのような力を持った作品との出会いを初めから期待していた自分に気がつくのでした。ご応募お待ちしております。

大坂 秩加 (Chika Osaka) ※新任

大坂秩加

1984年東京都生まれ。2011年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻(版画)修士課程修了。「東京藝術大学卒業制作展」サロン・ド・プランタン賞(2009年)、「シェル美術賞展2010」島敦彦審査員賞(2010年)、「第4回アダチUKIYOE大賞」大賞(2013年)、「VOCA展2014」佳作賞(2014)他、受賞多数。主な展覧会に、「版の時間/Age of Prints 展」女子美術大学美術館/東京(2012年)、「シェル美術賞展 アーティストセレクション2012(SAS)」国立新美術館/東京(2012年)、「プリントって何?-境界を超えて」市原湖畔美術館/千葉(2014年)、「第2回PATinKyoto京都版画トリエンナーレ 2016」京都市美術館/京都(2016年)などがある。版画、油彩、水彩など技法にこだわらず制作し、モチーフとしている短い言葉と合わせて作品を発表。近年では、演劇的なインスタレーションで作品を見せることに関心を強め、個展を一つの舞台のように展開している。

Commen

シェル美術賞のような伝統のある公募展に挑戦することは、作家として「ものをつくり続ける覚悟」をするひとつのきっかけになると思います。私も2010年に審査員賞をいただいた際、多くの方に作品を見てもらったことで、作家としての責任と覚悟を強く実感しました。また、とても大きな自信につながったのを覚えています。自分の作品がどう見られたかを知ることは、どのような結果であれ、次のステップにつながります。続けるため、常に内容を展開させていくために、挑戦することに前向きでいてください。

◆シェル美術賞 レジデンス支援プログラム

実施概要

【滞在先】シテ・アンテルナショナル・デ・ザール(フランス/パリ)
18 rue de l'Hotel de Ville, 75004 Paris France
WEBサイト: http://www.citedesartsparis.net/
【実施期間】2018年11月2日(金)パリ着~12月27日(木)パリ発 約2ヵ月間
【人員】1名
【応募資格】シェル美術賞2008~2017に受賞・入選した者の中から以下に該当する者
  • 本プログラムの応募・滞在スケジュールで渡航滞在が可能な者
  • 2018年3月31日現在、20歳以上40歳以下で、本プログラムに強い意志を持つ者
  • 英語(或いはフランス語)の語学力は必須。滞在中、スタッフや他国のアーティストとの意思疎通がきちんと図れ、十分にコミュニケーションが取れる者
  • ヴィジュアルアートの分野での作品制作、展示実績が3年以上ある者
  • 滞在の終わりにオープンスタジオを開催できる者
  • 心身共に健康で滞在制作に支障の無い者
【支援内容】①海外渡航費の実費(上限は東京⇔パリの往復エコノミー航空券 相当の金額)
②滞在費 1日(1,000円)×現地滞在日数
③住居兼スタジオ(wifi、パリの美術館PASS付)
【応募受付期間】4月26日(木)~5月14日(月)必着
【応募方法】WEBサイトから「SAAレジデンス支援プログラム 申込フォーム」をダウンロードの上、事務局へ郵送応募
【選考方法】
①一次選考(書類)
5月下旬
②二次選考(面接、地方在住の場合はSkype)
6月初中旬
③最終選考
6月下旬
④結果発表
7月初旬
【WEBサイト】http://www.showa-shell.co.jp/enjoy/art/residency.html

レジデンス施設概要

シテ・アンテルナショナル・デ・ザール(Cité Internationale des Arts)は、パリ市中央部、セーヌ川沿いに位置するアーティスト・イン・レジデンス施設で、1965年に設立。現在では、シテとモンマルトルに約320戸のスタジオ兼住居を保有し、100ヵ国以上からのアーティストを受け入れて滞在制作の支援を行っている。領域は美術だけでなく、音楽、映像、ダンス、小説など様々。世代は青年以上、年齢制限は無く、幅広く多様な人たちが世界中から集まり、アーティスト同士が互いに交流し、刺激を与えあうことを、このレジデンスの特長としている。
施設は、スタジオ兼住居(約20㎡~)、販売工房の他、多くのギャラリー、コリドーギャラリー、講堂があり、自室を使ったオープンスタジオと合わせて毎週様々なイベントが開催され、滞在するアーティストの他、外からの来場者も集まり交流を図っている。また、新しいレジデントは月に1回の食事会で全員に紹介される。フランス語を学ぶ授業も週に2回行われ、その手助けをしている。

施設外観

施設外観

場所はMETRO7号線 Ponto Marie駅出口から0分

場所はMETRO7号線 Ponto Marie駅出口から0分

シテ・アンテルナショナル・デ・ザール Benedicte ALLIOT館長

シテ・アンテルナショナル・デ・ザール
Bénédicte ALLIOT館長

Comment for Artists

多くのアーティストのキャリアの中で、かけがえのないステップとなるアーティスト・イン・レジデンス。それが1965年以来シテ・アンテルナショナル・デ・ザールの活動の核となっています。ですから2018年の今日、シェル美術賞とのパートナーシップのおかげで日本とのつながりをさらに広げ、日本からのアーティストをお迎えできることを一層嬉しく思っております。
この新しいパートナーシップは、日本のアーティストの方々がシテ・アンテルナショナル・デ・ザールを躍動させているコミュニティーに加わる機会を提供するために結ばれたものです。
シテ・アンテルナショナル・デ・ザールでは、創設時より、全ての分野の、世界中のあらゆる地域のアーティストを、パリの中心に位置する326のアトリエ住居へ迎えてきました。滞在アーティストの数の多さ(創設から現在までに迎えたアーティストの総数は22000人にのぼります)、パリの中心部という理想的な立地、プロジェクトの中心にアーティストを据えるというコミットメントから、シテ・アンテルナショナル・デ・ザールはパリの文化シーンの中で、また国際的なスケールでも際立った存在となっております。
パリにあるシテ・アンテルナショナル・デ・ザールへ来ること、それはフランスと関わりのあるプロジェクトを発展させると共に、世界中の300人ものアーティストたちの中で、躍動するクリエイティブな環境に溶け込む絶好の機会です。
こうした理由から、私も、アーティストのみなさんが日本とフランスの新しい共同プロジェクト、シテ・アンテルナショナル・デ・ザール&シェル美術賞コラボレーションへ参加してくださることを、心から期待しています。
それでは、近いうちにお目にかかれますように!

以上

本件に関するお問い合わせ先
昭和シェル石油株式会社 広報部 河口
TEL:03-5531-5793

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