2016年8月

シェル美術賞 2004 岡部あおみ審査員奨励賞
プロフィール
現在 多摩美術大学絵画学科油画専攻非常勤講師
1980年 東京都生まれ
2003年 東京芸術大学美術学部絵画専攻油画科卒業
2006年 東京芸術大学修士課程絵画専攻(油画)修了
2006-07年 ベルリン美術大学に研究生として在籍
助成金・レジデンス
- 2004年 第19回 ホルベインスカラシップ
- 2006年 AIR in KREMS Top 24(クレムス/オーストリア)
- 平成18年度 文化庁新進芸術家海外留学制度研修派遣生(メンヒェングラッドバッハ/ドイツ)
- 平成19年度 ポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツに滞在
- 平成20年度 吉野石膏美術振興財団在外研修員としてパリに滞在
- 平成26年度 現代芸術振興財団
主な個展
- 2013年 「lost virginity」 G-tokyo
- 2014年 「Beautiful Stranger」 POLA MUSEUM ANNEX
- 2015年 「She who dies with the most shoes wins」 A.STYLE/Jiang art gallery(香港)
主なグループ展
- 2008年 「Arte Fiera Art First 2008」(ボローニャ/イタリア)
- 2009年 第一回 所沢ビエンナーレ 「引込線」(埼玉)
- 2013年 高橋コレクション展 「マインドフルネス!」 霧島アートの森(鹿児島)、芸術の森美術館(札幌)
「Yamato Dynamics」 ミズマギャラリーシンガポール
「DOMANI・明日 2013」国立新美術館(東京) - 2014年 「ノスタルジー&ファンタジー」国立国際美術館(大阪)
高松コンテンポラリーアートアニュアルvol.04「リアルをめぐって」高松市美術館(香川) - 2015年 China-ASEAN Biennale(南寧)
主な受賞
- 2003年 O氏記念賞(大橋賞)
- 2004年 シェル美術賞 岡部あおみ審査員奨励賞
- 2013年 第五回 絹谷幸二賞
シェル美術賞応募のきっかけは何ですか?
最近は随分と現代美術の公募も増えたようですが、私が学生の時代はそう多くありませんでした。その中でも推薦者の要らない公募の中で一番輝く存在として、いつかもらえたら嬉しいと思っていたのがシェル美術賞です。幸運にも初めての応募で賞をいただくことができました。
奨励賞をいただいた岡部あおみ先生にはその後も他の展覧会に呼んでいただいたりと、シェル美術賞をきっかけに作家として活動する契機を与えていただいたように思います。

「Les amies」
2016, oil on emulsionground, 100 × 130cm

「Toilette des filles 2」
2012, oil on emulsionground, 194 × 130.3cm
現在の活動、今後の予定を教えてください。
9月中頃から新宿伊勢丹にて海外のラグジュアリーシューズブランドなどとコラボレーションをした展示を予定しています。過去にはPOLAのRED B.Aのグランドイメージ制作や、シャンパーニュメゾンPommeryとのコラボレーション展示など、企業とのコミッションも多くなり、活動が多面化してきました。その他近年は国内の美術館やギャラリーに留まらず海外での展覧会も多く、今年7月にはイタリアのグループ展に参加しました。
今年の応募者へメッセージをお願いします。
現在多摩美術大学で教鞭を執っているのですが、今の学生たちは非常に公募展に興味が強く、かなり早い段階からチャレンジする子が多い実情です。しかし闇雲に応募するのではなく、自分が納得のいく作品ができるようになってから出すべきだと私は考えています。自分らしい作品だと感じられるものを提出できれば、その結果が良くても悪くても素晴らしい思考材料になります。反面中途半端な作品を出した場合、結果から得られるものが少ないでしょう。
公募に限らず、功を焦らないでじっくり制作や自分と向き合ってください。作家をやるということは生涯をかけるということです。

「RED SESSION」
2014, oil on emulsionground, 162 × 130.3cm