製品による環境改善
ディーゼルエンジンオイル
環境保全とコスト削減を両立させます

世界的なCO2排出量抑制への動きや、排気ガス中のNOx・PM規制強化などを背景に、ディーゼル車をめぐる環境改善運動は急激に進展を遂げ、エンジンオイルにも省燃費や廃油量削減(長寿命化)がより強く求められています。これを受け、2001年4月から日本車のエンジンにより適した新規格DH-1※1が誕生し、ディーゼルエンジンオイルは新しい時代を迎えました。省燃費化・ロングドレン化は、コストダウンにも直結する大きな課題です。出光は環境保全とコスト削減の両面から「低価格化からランニングコストダウンへ」「シングルからマルチへ」を推進。省燃費かつロングドレンの高性能マルチグレードエンジンオイルをご提案しています。
- ※1
- JSAE(社団法人日本自動車技術会)により制定された自動車用ディーゼル機関潤滑油(JASO M355:2000)の品質規格名称。日本製エンジンにより適合し、高い動弁耐摩耗性、EGR対応による低公害性、ロングドレンといった特性を持つ。
設備用潤滑油
環境対応・コストダウン・安全性を高レベルで実現します
各種プラントでの消費エネルギー削減や廃棄物削減は、出光の製品開発の大きなテーマ。低コスト化・作業環境の安全性向上とともに、環境保全の面からも高水準の製品づくりをめざしています。
設備用潤滑油からの環境改善
対象製品 | 課題 | 出光の環境改善ポイント |
---|---|---|
油圧作動油 工作機械油 ギヤオイル 軸受油 |
地球温暖化防止 (CO2抑制) |
|
油圧作動油 摺動面油 圧縮機油 グリース |
廃棄物削減 |
|
油圧作動油 (水可溶化油・ 脂肪酸エステル) |
水質汚濁防止 |
|
設備用潤滑油全般 圧縮機油 油圧作動油 |
作業環境改善 |
|
切削油の脱塩素化
出光は塩素系切削油を全廃しました

塩素系切削油は廃油を焼却処理する際に、猛毒のダイオキシンを発生する疑いがあると指摘されています。
このため、塩素系切削油のJIS規格が廃止され潤滑油業界では塩素系切削油に対する規制をスタートさせています。
出光ではいち早く非塩素系切削油の開発を進め、1991年「マーグプラスシリーズ」を商品化し、各種ワーク、加工法に対応した非塩素系切削油をラインアップし、2003年3月をもって塩素系切削油の生産を中止しました。
次世代に美しい地球を残すため、環境に優しい非塩素系切削油を出光はお薦めします。
このため、塩素系切削油のJIS規格が廃止され潤滑油業界では塩素系切削油に対する規制をスタートさせています。
出光ではいち早く非塩素系切削油の開発を進め、1991年「マーグプラスシリーズ」を商品化し、各種ワーク、加工法に対応した非塩素系切削油をラインアップし、2003年3月をもって塩素系切削油の生産を中止しました。
次世代に美しい地球を残すため、環境に優しい非塩素系切削油を出光はお薦めします。
塩素系切削油は分別回収し、適正に処理してください。
出光の塩素系切削油には、2001年4月から「塩素系添加剤含有品」と記された黄色いラベル表示を実施します。このラベルのある製品は非塩素系油と分別して回収し、適正に処理してください。
非塩素系切削油への切り替えをお薦めします。
塩素系切削油に代わる製品として、高性能・低公害性に配慮した非塩素系切削油をお薦めしています。
非塩素系切削油のメリット
- 塩素が原因となる猛毒のダイオキシンの発生の懸念がありません。
- また酸性雨の原因とされている塩素ガスの発生がありません。
- 塩素によるサビや腐食がなくなり、特に低温での設備劣化を抑制します。
- 樹脂材料の破損、劣化(割れや膨潤)を防ぎます。分別回収の必要がなく、処理コストの低減につながります。

- ※
- 塩素系切削油にはこのラベルを表示します。
クーラント
廃棄物・有害物質の削減を進めています

出光では「廃液量削減」「環境負荷低減」の2つをテーマに高性能クーラントを追究しています。廃液量削減策としては、製品の長寿命化と現場油剤管理の徹底をはかり、また環境負荷低減策としては、PRTR法による排出量届け出の必要がなく、ボロン・リン・塩素などの環境負荷物質を使用しない製品づくりを進めています。
この2つのテーマを高水準で満たすのが、乳化破壊対策シンセティッククーラント※1。液寿命が長く廃液処理性にも優れた、次世代型クーラントです。
この2つのテーマを高水準で満たすのが、乳化破壊対策シンセティッククーラント※1。液寿命が長く廃液処理性にも優れた、次世代型クーラントです。
- ※1
- PRTR法で定められた届け出義務のないクーラント。