PANI(有機溶剤可溶型ポリアニリン)

溶剤に溶け、自己成膜性のある導電性ポリマー

溶剤可溶型であり、塗布により均質かつ柔軟な導電膜を形成可能です。
各種配合技術により、ご用途に合わせて溶液組成や物性(導電性、耐熱性等)をカスタマイズ可能です。

出光帯電防止コート(ポリアニリン)

特長

各種有機溶剤に可溶

ご用途に合わせて各種有機溶剤に溶解可能です。

広範囲に導電性の制御が可能

添加剤配合技術により、塗膜の導電性を0.01~最大300 S/cmまでコントロール可能です。

柔軟かつ良好な二次加工性をもつ導電性塗膜

塗布により基材上に柔軟な導電性皮膜を形成可能です。
また、塗膜は基材の延伸、成型に追随し、良好な二次加工性を有します。

ポリアニリン塗布フィルムの延伸倍率と表面抵抗値の関係

耐熱性

添加剤配合技術により、耐熱性(耐はんだリフロー性や長期熱安定性)の付与が可能です。

熱伝導性

塗膜は異方性のある熱伝導性を有します。

熱伝導性

安定なRedoxサイクル特性

一般的なリチウムイオン電池が動作する正極電位の範囲2.5~4.5 V vs. Li/Li+で安定なRedox特性を示します。

安定なRedoxサイクル特性

電磁波吸収性能

磁性材シートと比較し、より低い周波数帯域から高い電磁波吸収能力を有します。

電磁波吸収性能

無電解メッキが可能

ポリアニリン骨格のPd担持能力を活かし、無電解メッキが可能です。
コート剤のインク化により、回路印刷+無電解メッキによる配線形成が可能となります。

無電解メッキが可能

防錆能の付与が可能

基油やワックス、樹脂などに添加することで、防錆能の付与が可能です。

塩水噴霧試験 9時間後の鋼板

塩水噴霧試験 9時間後の鋼板

用途例

  • コンデンサ電極

  • 電池電極材料

  • 放熱材料

  • 導電性インク

  • 電磁波吸収材

  • 無電解メッキ下地材

  • 防錆剤        など

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